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留学先からの便り Abroad

2015年6月よりミネソタ州ロチェスターにあるメイヨークリニックにResearch Fellowとして留学しています。クリニックという呼称こそ残していますが、今では臨床・研究・教育全てにおいて全米有数の規模を誇る大病院です。例えば私が所属する心エコーラボを例に挙げると、1日に行われる心エコー検査数はおよそ300、researchおよびclinical fellowの数20〜30、年間投稿論文数100本以上、とただただ圧倒されるばかりです。

今こちらで取り組んでいる研究テーマは、心筋梗塞後の左室リモデリングと虚血性僧帽弁閉鎖不全発症のメカニズムです。心エコー、特に弁膜症疾患の分野で世界的に著名なDr. Saranoの指導の下、3Dエコーを用いた解析を行っています。言葉の障壁や文化・慣習の違いなど、留学での苦労は尽きませんが、素晴らしいメンター、同僚に恵まれ充実した留学生活を送っています。

ミネソタ州というアメリカの都市部と離れた生活も魅力の一つかもしれません。夏は見渡す限りのとうもろこし畑が広がり、湖畔にはホタルが空を舞います。冬は条件が良ければオーロラも見えるとか。残りの研究留学生活も有意義なものとなるよう、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

私は、現在、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ市にある、ルイジアナ州立大学のHealth Science Centerに留学させて頂き、Research fellowとして働いています。今回のお話を頂くまでは自分が海外留学をするとは、夢にも思いませんでしたが、循環器科部長 柴田剛徳先生、そして川名隆司院長をはじめとする医師会病院の先生方のサポートがあり、留学を決意しました。

留学先のラボは、心筋保護・冠動脈病理学などの分子・循環器学を中心に、animalを用いた基礎研究を行っています。最近では、治療抵抗性高血圧に対しての治療法として期待されている腎交感神経アブレーション(RDN)に、降圧以上の有効性があると考え、注目しています。RDNは腎交感神経を焼灼し全身の交感神経活動を抑制するので、私は交感神経活性が関与する心不全とRDNとの関連についての研究をしています。

朝から晩までの研究生活での一番の問題は英会話で、同僚とのコミュニケーションなどでは悪戦苦闘の毎日です。しかし、これまでの臨床中心の生活とは異なり、勤務時間は規則正しく、自分の時間も持てるので家族と過ごす時間は大幅に増えました。週末には海外ならではの大型shopping centerに買い物へ行ったり、国立公園を訪れたりして、海外生活を満喫しています。帰国後には宮崎の医療に少しでも還元できるよう、より一層邁進したいと思います。

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