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医療従事者向け紹介ページ

心臓・血管超音波検査

生理検査室(心エコー室)は、渡邉 望先生と私 西野峻が常駐し、臨床検査技師と共に日々の検査を行っています(検査科ホームページ参照)。年間約15000件の経胸壁・下肢動脈心エコー図検査に加え、約650件の経食道心エコー図検査(カテーテルアブレーション術前血栓評価や弁膜症術前評価など)を行っています。負荷心エコー図検査は年間約80件施行しています。毎日16時30分からの30分程度のリーディング・カンファレンスを通して、日々の症例をレビューして研鑽を積み、向上心を持って取り組んでいます。年間を通して、国内では各種研究会に加えて心エコー図学会や心臓病学会、弁膜症学会、循環器学会などで学会発表を積極的に行っています。また、国外ではアメリカ心エコー図学会(ASE)、ヨーロッパ心臓病学会(ESC)、EuroEcho-imaging(EACVI)などへ毎年エコー室からの研究成果を学会発表しています。毎年論文報告も行っており、当院で施行されてきた膨大な心エコー図検査データを基に、主に弁膜症に関する論文報告を行っています。過去5年間の報告につきましては、下記を参照ください。
日常診療とともに、市中病院ならではの内容で学術的仕事も並行して行っています。日常診療に加えて時間外や土日も仕事に取り組むことにはなりますが、頑張った分、必ず結果が返ってくるものと信じて、日々取り組んでいます。是非、一緒に心臓超音波に興味のある先生は、随時受け付けていますので、まず見学に来て頂ければ幸いです。

画像診断室1

画像診断室2

●宮崎市郡医師会病院:心臓超音波関連の論文(過去5年分)

  1. Watanabe N. The Mitral Valve Complex: Divine Perfection. Circ Cardiovasc Imaging. 2016;9.
  2. Nishino S, Watanabe N, Kimura T, Enriquez-Sarano M, Nakama T, Furugen M, Koiwaya H, Ashikaga K, Kuriyama N, Shibata Y. The Course of Ischemic Mitral Regurgitation in Acute Myocardial Infarction After Primary Percutaneous Coronary Intervention: From Emergency Room to Long-Term Follow-Up. Circ Cardiovasc Imaging. 2016 Aug;9(8):e004841.
  3. Watanabe N. Mitral Valve Leaflet Remodeling After Myocardial Infarction: Good or Evil? Circ Cardiovasc Imaging. 2017;10.
  4. Watanabe N. Noninvasive assessment of coronary blood flow by transthoracic Doppler echocardiography: basic to practical use in the emergency room. J Echocardiogr. 2017;15:49-56.
  5. Watanabe N, Maltais S, Nishino S, O'Donoghue TA, Hung J. Functional Mitral Regurgitation: Imaging Insights, Clinical Outcomes and Surgical Principles. Prog Cardiovasc Dis. 2017 Nov - Dec;60(3):351-360.
  6. Nishino S, Watanabe N, Kimura T, Kuriyama N, Shibata Y. Acute Versus Chronic Ischemic Mitral Regurgitation: An Echocardiographic Study of Anatomy and Physiology. Circ Cardiovasc Imaging. 2018 Apr;11(4):e007028.
  7. Watanabe N, Nishino S, Shibata Y. Simple and easy quantitation of functional mitral valve area using novel automated flow measurement technique with real-time 3-D color Doppler echocardiography. J Echocardiogr. 2018 Dec;16(4):189-191.
  8. Kimura T, Roger VL, Watanabe N, Barros-Gomes S, Topilsky Y, Nishino S, Shibata Y, Enriquez-Sarano M. The unique mechanism of functional mitral regurgitation in acute myocardial infarction: a prospective dynamic 4D quantitative echocardiographic study. Eur Heart J Cardiovasc Imaging. 2019 Apr 1;20(4):396-406.
  9. Nishino S, Watanabe N, Ashikaga K, Morihisa K, Kuriyama N, Asada Y, Shibata Y. Reverse Remodeling of the Mitral Valve Complex after Radiofrequency Catheter Ablation for Atrial Fibrillation: A Serial Three-dimensional Echocardiographic Study. Circ Cardiovasc Imaging. 2019 Oct;12(10):e009317.
  10. Watanabe N. Acute mitral regurgitation. Heart. 2019;105:671-677.
  11. Furugen M, Watanabe N, Nishino S, Kimura T, Ashikaga K, Kuriyama N and Shibata Y. Unique mechanism of mitral valve prolapse in atrial septal defect: Three-dimensional insights into mitral complex geometry using real-time transesophageal echocardiography. Echocardiography (Mount Kisco, NY). 2020:10.1111/echo.14623.

European Association of Cardiovascular Imaging(EACVI)2018

日本心エコー図学会YIA2018

日本心臓病学会YIA2019

冠動脈インターベンション

基本となる冠動脈造影検査については,技術だけでなく論理的に経験豊富なスタッフが懇切丁寧に指導および教育を行います。当院では経験できる検査数が多い事もありますが,論理的に説明を行いながら指導を行う事が技術の習得の近道になります。

虚血診断には運動負荷検査はもとより,負荷心エコー,心臓専用心筋シンチグラフィー、心臓MRIを使用して行なっております。

血管内イメージングに関しては術前の冠動脈CTの他,術中にはIVUS(2社),NIRS-IVUS,OCT,OFDI,血管内視鏡を備えており,それぞれ熟練した上級医師から読影および評価について指導を行っています。

当院は治療デバイスについては,デバルキングを得意としており,ロータブレーター,ダイアモンドバック,ELCA,DCAを備えており,県内のみならず県外からの紹介もあり,スキルアップには応えられると考えています。

急性冠症候群が全PCI治療の3割以上を占め,年間300件以上の緊急治療を行っております。緊急症例を多く抱えると,IABP,インペラ,ECMOといった補助循環装置についても導入および管理について多く学ぶことが出来ます。

年間900件ほどのPCI治療についてはデータベースにて管理されており,治療成績等については解析を行いやすくなっております。毎年、最新治療の中長期成績を調べ、日本国内に限らず,学会・研究会にも数多く発表を行っておりますし、フィードバックにもつなげてより良い医療を目指しています。

新規の冠動脈ステントのみならず,その他の新規デバイスの治験についても数多く参加しており,新しいデバイスに触れ合う機会が多いです。

若い先生たちの知識・技術の習得を可能にする施設です。また興味のある事に関して,満足できるデバイスとデータを準備しています。

自分の知識,経験,スキルアップの為に,そしてこれからの日本の医療の発展の為に,当院のスタッフとして一緒にやっていきましょう!

PCI治療風景1

PCI治療風景2

PCI治療風景3

操作室

末梢血管インターベンション

当院では冠動脈インターベンション(Percutaneous Coronary Intervention:PCI)の技術を用いた末梢血管インターベンション(EndoVascular Treatment:EVT)を行っており、その症例数は年間250 – 300 例で、県内の70%以上の治療を当院で行っています。

特に、この領域(特に下肢動脈)においては、近年、デバイスの進歩と成績の向上からインターベンションの需要が高まってきているため、単純な病変のみならず、複雑病変に対しても積極的にカテーテルによる血行再建術を行っており、様々な症例を経験することができると思います。

今までEVTを行ったことがなくても、担当医として末梢動脈疾患の知識・理解を深めて頂くと同時に、助手として一連の治療の流れを覚えてもらえれば、上級医サポートのもと、メインオペレーターとして治療ができます。

当院での研修ではPCIの技術習得は勿論のこと、EVT分野についてもPCIの技術や考え方が応用できる領域ですので、EVTを習得することは、Interventionistとしての幅を拡げることができると思います。

EVT治療風景1

EVT治療風景2

カテーテルアブレーション

当施設では現在年間約500症例のアブレーション症例を行っており、現在は火曜日以外は基本的にアブレーション治療が組まれております。

症例は多岐に渡り、現在アブレーションでも最も多い心房細動を始め、心房頻拍、心室性不整脈、発作性上室性頻拍、心室頻拍などあらゆる不整脈を取り扱っております。

その為、不整脈疾患に関して申し分ない経験ができ、若手の循環器内科の医師にも積極的にアブレーションに入って、不整脈の精査・治療の流れを勉強、理解いただけるものと思います。

また、アブレーションに使用しているシステムも一般的な施設ではCARTO、ENSITEのいずれかを用いて行う所が多い中、当院ではどちらのシステムも保有しており使用できる事、それぞれのシステムの特徴や長所や短所、適応症例のstrategyも学べることは大きなメリットです。

また、最近では最新のシステムであるRHYTHMIAを用いた不整脈治療も始まって、不整脈治療の選択肢は今後更に拡大し、より質の高い医療を提供できるようなりました。

デバイスに関しても力を入れており、指導医のもとペースメーカー、ICD、CRTDの植込みも行えます。

スタッフのモチベーションも皆高く、相談もしやすい環境ですので興味のある先生は是非一緒に宮崎の医療を盛り上げていきましょう。

カテーテルアブレーション治療風景1

カテーテルアブレーション治療風景2

カテーテルアブレーション治療風景3

カテーテルアブレーション治療操作室

ストラクチャル

従来の冠動脈あるいは末梢血管に対するインターベンションに加え、近年は弁膜症を中心とした器質的心疾患に対するカテーテル治療、すなわち”structural heart disease(SHD; 構造的心疾患)インターベンション“が日本でも急速に広まりつつあります。SHDインターベンションの代表的なものとして、2013年10月に認可された大動脈弁狭窄症に対する「TAVI (経カテーテル大動脈弁置換術)」をはじめとして、2018年4月に導入された僧帽弁逆流症に対する「MitraClip (経皮的僧帽弁接合不全修復術)」や、2019年9月に保険償還となった心原性塞栓症を予防する「WATCHMAN左心耳閉鎖システム」などがあります。当院では、2015年10月にハイブリッド手術室(hybrid operation room; HOR)を整備し、2016年4月よりTAVI、2018年12月よりMitraClip、2019年12月よりWATCHMAN左心耳閉鎖システムによる治療を開始し、いずれも2020年5月現在、周術期死亡率ゼロの非常に良好な治療成績を収めています。2020年8月には新病院移転に伴い、PHILIPS社製の最新X先血管撮影装置(Azurion7 C20 with FlexArm)を備えた新たなハイブリッド手術室が稼働しており、X線透視画像にエコー画像をリアルタイムに重ねる「fusion imaging技術」などを用いた最新の治療が可能となっています。

SHDインターベンションでは、イメージング専門医、心臓血管外科医、麻酔科医、コメディカル等からなる「ハートチーム」の存在が極めて重要であり、術前評価や症例選択にあたってはハートチーム内での横断的なディスカッションが必要不可欠です。当院では、毎日の循環器内科・心臓血管外科合同カンファレンスの他、毎週行われる心エコー症例検討、ハートチームでの術前症例カンファレンスなど、できるだけ多くのチームカンファレンスの機会を設けており、個々の患者さんにとって常に最適となる治療法の選択を心がけています。

HOR室での治療1

HOR室での治療2

心不全地域連携

ご存知のように、本邦は世界トップクラスの超高齢社会であり、高齢化に伴う心不全患者は増加の一途を辿り、『心不全パンデミック(世界的大流行)』に陥ることが危惧されています。心不全治療には心不全(心臓)だけの治療をするのではなく、心不全の予防、再発防止、リハビリなどの包括的介入が重要であり、個々の医療機関内では多職種連携したチーム医療による心不全患者へのアプローチが求められます。また、心不全患者をトータルでケアするためには、急性期の治療を行う医療機関、回復期のリハビリテーションを行う医療機関、そしてかかりつけのクリニックと、医療機関毎の機能分化を進めるとともに、病病・病診連携の普及を図り、地域に合った心不全医療連携体制を構築する必要があります。更に高齢者の心不全は心臓だけではなく、フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋力低下)、認知症や社会背景などの特有の問題を多く抱えており、医療機関のみならず老人保健施設や訪問看護ステーションなども含めた地域全体で高齢心不全患者を診るという地域チーム医療の構築が必要です。

当院では、宮崎オリジナルの心不全手帳や当院オリジナルの心不全地域連携のクリニカルパスを作成し、現在の心不全診療に役立てております。また、宮崎の地域に合った心不全治療に対する地域連携の構築を目指し、院内・院外での多職種間の心不全連携の会議や研究会を月に2回程のペースで開催しております。

冠動脈疾患や弁膜疾患へのカテーテル治療は循環器内科の花形ですが、いずれの循環器疾患も最終的には心不全になり得るため、心不全診療は重要です。また、心不全連携はこれからの分野であり、多職種連携・地域連携にやりがいを感じながら、学ぶことができると考えています。

第7回地域連携で心不全を考える会 (2020年9月10日)

心臓リハビリテーション

当院では、多くの心臓血管救急疾患患者が入院されます。急性期より積極的にリハビリテーション介入を行うことで、患者の早期離床、ADL低下の防止を図り長期的には心臓病の増悪の予防を心がけております。

【リハビリテーション科 スタッフ紹介】

・理学療法士 10名
・心臓リハビリテーション担当 6名
(専従4名、専任2名)

※認定資格
・心臓リハビリテーション指導士5名
・認定理学療法士5名

【対象疾患と依頼件数】
2019年には761件の心臓リハビリテーションが施行されました。循環器内科から590症例、心臓血管外科から171症例の内訳となります。心不全や急性心筋梗塞の症例が多くの割合を占めます。

年度別に見ると、心臓リハビリテーションは年々増加し、近年は700件以上の件数となっています。

【リハビリテーションの流れ】

心不全患者や心筋梗塞の患者をはじめ、主治医がリハビリテーションを必要と判断した場合に処方されます。急性期にはベッドサイドで担当理学療法士がマンツーマンで指導します。状態を主治医と確認しながら、運動強度を変更し、最終的には集団リハビリテーションやCPXといった段階へ進みます。リハビリテーションを進める上で何らかの問題点が認められる場合には、適宜心臓リハビリテーションカンファレンスで相談することで患者が早く社会復帰できるようサポートしています。

【cardiopulmonary exercise test; CPX】
運動中の心肺機能、骨格筋機能などを同時に測定する検査です。呼気ガス分析装置により1分間に酸素をどれくらい吸っているか、二酸化炭素をどれくらい吐いているのかを測定し、心肺機能の指標である嫌気性代謝閾値(AT)などを算出し、心臓病の患者が安全な範囲で効率的な運動を楽しめる運動強度を知ることができます。さらに、心電図により冠動脈疾患を含めた心疾患の有無、重症度を判定するツールにもなります。心臓の予備能を測定し心不全の程度を評価できることから心臓リハビリテーションの負荷試験としても実施しています。

【心臓リハビリテーションカンファレンス】
当院では週一回木曜日の朝、事前にピックアップされた症例に関してリハビリテーションの現状の確認や問題点の話し合いの場を設けています。理学療法士、循環器内科医、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療連携スタッフ、ソーシャルワーカー、医療事務など多職種が参加することで、各症例に対して様々な角度から患者にアプローチできます。理学療法士からは、日々のリハビリテーションやCPXに関しての情報共有を行い、各症例が抱える身体的(時に精神的)問題について話し合います。さらに看護師やソーシャルワーカーからは、患者の社会的背景を含めて議論をすることで包括的なアプローチが可能となり、今後の具体的な治療計画の構築に、とても有意義なカンファレンスとなっています。

【最後に】

心臓リハビリテーションは、薬物療法や心臓カテーテル治療や心臓血管外科による手術と並んで、心疾患患者にとって非常に重要な治療方法となります。心臓病患者は身体的のみならず精神的な負担も大きいこともあり、社会的観点からのアプローチも必要となることが多いため、包括的に患者をケアすることが重要であり、当院では多職種がお互いに情報共有できる環境が整っています。スタッフ一同、患者と真摯に向き合ってリハビリテーションに取り組んでおります。

是非皆さんも私たちと一緒に働きませんか?お待ちしています。

心臓集中治療室

【当院 心臓血管集中治療室の特色】

宮崎市郡医師会病院の心臓血管集中治療室(CCU)は病床数12床から成ります。2019年は当院へ搬送される年間 233名の急性冠症候群のうち178名をCCUで受け入れており、日本でも有数の症例数を誇ります。Open CCUとして各主治医が治療にあたるため、循環器内科医全員が急性期の血行動態の管理、循環/呼吸補助のデバイスに精通することができます。さらに、毎日の回診により統一された治療体系が整っています。

【対象疾患とその件数】

主に心臓血管救急疾患(重症心不全や急性心筋梗塞、不安定狭心症、肺塞栓症、致死的不整脈、劇症型心筋炎、大動脈解離など)を対象としています。

急性冠症候群233名のうち、179名が集中治療室へ入室しました。その他の中には、たこつぼ型心筋症、致死性不整脈、肺動脈血栓塞栓症、心筋炎、心肺停止、肺炎、などの疾患が含まれます。

【治療体制】
循環器内科医19名で、毎朝回診を行います。心臓血管外科とのカンファレンスも毎朝行い密に連携を取っています。必要に応じ、院内の内科医、救急救命医、外科医と連携することで昨今CCUで問題となっている非循環器系の併存疾患に関してもコンサルト可能な体制が取られています。看護体制は2:1看護で対応し集中治療認定看護師2名をはじめ、集中治療看護を志す看護師が勤務しています。Medical Engineerは院内に常駐し、緊急透析やImpella・ECMO・IABPなどの緊急循環補助デバイスの留置などの際に迅速な対応が可能です。

【診療設備】

人工呼吸器や人工透析、大動脈内バルーンパンピング(IABP)、経皮的左室補助デバイス(Impella®︎)、VA-ECMOなどを駆使し救命のため最善の治療を実施しています。

【最後に】

心臓血管集中治療室では、重症患者と向き合う場であり、各種デバイスを駆使しつつ日々救命にあたっています。循環器内科全員で、より良い治療方法を検討し実行するのが当院のスタンスであり、多くの症例を経験できるだけでなく、熟練した医師のフィードバックを得ることができます。皆さんも一緒に頑張りましょう。

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