病院指標(2024年度)

2024年度 宮崎市郡医師会病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

病院指標

医療の質指標

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 112 132 232 417 315 563 1,249 2,340 2,001 736

当院は、地域医療支援病院として地域のかかりつけ医をバックアップする機能を担っています。
2024年6月~2025年5月の退院患者総数は、8,097人(前年度7,180人)です。(医科レセプトのみの総退院患者数)
※他保険併用も含む総退院患者数は、8,853人です。

「当院の特徴」

  • 循環器内科と心臓血管外科からなる心臓病センターでは、心臓病への内科的・外科的な総合的治療を行っています。当院の診療圏は全県に及び、急性心筋梗塞等の緊急治療にも対応しております。患者さんの負担を考慮し、小切開心臓手術 (MICS)やステントグラフト治療を行っております。また、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)、経カテーテル的僧帽弁クリップ術(Mitra Clip)、WATCHMANデバイスを用いた経カテーテル左心耳閉鎖術などの先進的な治療方法も行っています。
  • 整形外科では、施設や自宅での転倒による大腿骨(股関節)骨折の緊急的治療が多くを占めています。その他にも、末梢神経障害(手根管症候群や肘部管症候群など)や股関節骨頭壊死や変形性股関節(膝関節)症などの慢性疾患にも対応して手術を行っています。特にここ最近は、股関節骨頭壊死や変形性股関節(膝関節)症に対する人工関節置換術の症例が増えてきています。患者さんの退院後の復帰に向け、早期からリハビリテーションを行い、多職種・多施設との連携によって適切に退院後の生活が継続できるよう支援しています。
  • 産婦人科・新生児科では、地域周産期母子医療センターとして地域の産婦人科医院と連携し、ハイリスク分娩に対応しています。同センターでは、「NICU」という集中治療室を有しており、ここでは、予定日より早く生まれた赤ちゃん(早産児)、体重が小さく生まれた赤ちゃん(低出生体重児)等を安全に管理できるように、入院環境を整備しております。
  • 外科では、消化管及び肝胆膵の良悪性疾患の手術を中心にして、腹部救急疾患(消化管穿孔や急性虫垂炎、腸閉塞、絞扼性イレウスなど)の緊急を要する治療に多く対応しています。また、消化管と肝胆膵領域のいずれにおいても内視鏡による診断と治療を積極的に行っており、消化管出血に対する止血術、大腸癌イレウスに対するステント留置術、急性胆管炎をともなう総胆管結石の内視鏡治療、悪性胆道閉塞による閉塞性黄疸に対する内視鏡的減黄術、感染性膵嚢胞に対する超音波内視鏡下内廔術など多岐に行っております。
  • 緩和ケア内科では、在宅医療機関や介護事業者と連携して、緩和ケア病棟を運営しています。「いつでもどこでも」、患者さん・家族が希望する時に希望する場所で、緩和ケアを受けることができる地域を目指して、今後も、患者さん・家族とかかりつけ医を、臨機応変に支援できる緩和ケア内科として、各種専門家との連携を行っていきます。
  • 内科では、総合内科医や呼吸器内科医、消化器内科医等が在籍しており、特定の疾患にこだわらず幅広く診療を行っています。感染症や腎臓病、高齢者特有の疾患に対する院内での総合的な管理や胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡を用いた検査等を行っており、最近では気管狭窄による呼吸困難を対象とした気管支鏡を用いた気道ステント留置術や吐血・下血に対する内視鏡を用いた検査や止血術の件数が増えてきています。
  • 救急科では、基本的には救急車で搬送される重症患者さんの初療に携わり、全身状態を改善して専門医に引き継ぐ業務を担います。しかし、敗血症や多発外傷など複数診療科にわたる病態では、救急科が主科となり診療にあたります。また、めまいや腰痛など、全身状態は安定しているが帰宅困難な患者さんの入院加療も行います。

当院は、医師会員による共同利用施設として、医師からの紹介および救急の診療を主に行っています。
当院での診療をご希望される場合は、まずかかりつけの医師にご相談下さい。

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循環器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 839 3.22 3.07 0.48% 71.26  
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 706 4.66 4.47 0.42% 68.47  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 506 5.17 4.18 1.98% 71.66  
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 224 5.39 5.15 5.80% 75.17  
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 191 6.38 9.29 6.81% 74.96  

【循環器内科】

当院循環器内科では、心臓病に対する内科的な検査・治療を行っています。急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)等、の一刻を争う心臓の救急医療も積極的に受け入れています。心臓病に対する内科的な治療として、主に血管が狭窄している部分に心臓用の細くやわらかい管(カテーテル)を使って検査・治療を行っています。

  • 心臓カテーテルの検査では、右手首のあたりに局所麻酔を行い、そこからカテーテルを血管の中に通して、心臓の冠状動脈や心臓内まで誘導していき、血管内に狭い部分や血栓などで閉塞した部位がないかなどを調べます。また、血管内をより詳しく検査するために、血管内超音波等を利用した心臓カテーテル検査も行っています。
  • 心臓カテーテルの治療では、手首もしくは足の付け根の動脈からカテーテルを挿入して治療を行います。血管内の狭い部分や血栓などで閉塞した部位を、カテーテルを介して運んだ風船で拡張したり、血栓を吸引したりなどの処置後、ステント(金属の網)を留置し血管の壁を支えることで、血管を正常化し血量を確保します。また、血管が固くて(石灰化など)風船では十分拡張できない場合は、血管の固くなっている部位を削ったり(ドリルで削る治療)、大きな血管入口部の動脈硬化に対しては一方向性冠動脈アテレクトミーを用いて削ったり(カンナで削る治療)するなど、患者さんの症状・病変に合わせた治療を行っています。
  • 不整脈治療では、心臓内部の不整脈の原因となっている部分をカテーテルを用いて高周波電流で焼いて正常化する「アブレーション治療」を行います。また、約マイナス60度まで温度が下がるバルーンカテーテルによる冷凍焼灼を行う治療も行っており、従来のアブレーション治療よりも治療時間が短く、術中の痛みが少ないなどのメリットがあります。
  • 閉塞性動脈疾患の治療では、主に閉塞性下肢動脈硬化症、重症虚血肢 (Critical Limb Ischemia)、透析患者さんの内シャント狭窄に対してカテーテルを用いた四肢の血管拡張術・血栓除去術(EVT)を行っています。四肢における血管内の狭い部分や血栓などで閉塞した部位を、カテーテルを介して運んだ風船で拡張したり、血栓を吸引したりなどの処置後、ステント(金属の網)を留置し血管の壁を支えることで、血管を正常化し血量を確保します。また、当院では外科手術が困難とされた方に対して、内科的な治療を行うことが可能です。

先進的な治療方法として下記の治療を行っています。

  • 大動脈弁狭窄症の患者さんに対して、大きく胸を開くことなく、心臓を止めずに人工弁を入れることが可能な、カテーテルを用いた大動脈弁置換術(TAVI)
  • 僧帽弁閉鎖不全症に対して、大きく胸を開くことなく、心臓を止めずにカテーテルを用いてクリップを心臓に到達させて、クリップで僧帽弁を掴み、引き合わせることにより、逆流する血流量を減らす治療(Mitra Clip)
  • 心房細動により、左心房にある左心耳というくぼみに血栓が生じやすいことが知られており、脳梗塞の原因になる可能性があります。左心耳閉鎖システム(WATCHMAN)を用いて、血栓形成の温床となる左心耳に栓をすることで、左心耳内に血栓が生じることを防ぎます。左心耳が閉鎖されることで、脳梗塞のリスクを抗凝固療法と同等に下げながら、抗凝固薬を中止することができるようになります。(WATCHMAN)
  • 潜因性脳梗塞(奇異性脳塞栓症の確診例、又は一過性脳虚血発作(拡散強調画像などの頭部画像で陽性例)を含む)の既往があり、卵円孔開存(PFO)の存在が脳梗塞の発症に関与していると判断された患者さんに対して、卵円孔開存の閉鎖を目的とする経皮的カテーテル治療。(PFO)
  • 心房中隔欠損症に対して、傘のような形をした閉鎖栓を使って欠損箇所の閉鎖を行うカテーテル治療(経皮的心房中隔欠損閉鎖術)(ASD)

なお、循環器内科の総退院患者数は4,530人です。(医科レセプト以外も含む)

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 40 6.75 5.99 2.50% 65.40  
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 13.26 8.88 12.82% 75.28  
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 34 6.62 4.54 2.94% 74.41  
060210xx9700xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 26 14.73 14.13 11.54% 76.35  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 26 7.62 9.08 11.54% 74.42  

【外科】

当院外科では、日本外科学会・日本消化器外科学会・日本消化器病学会・日本胆道学会・日本膵臓学会・日本腹部救急医学会の修練施設および指導施設の指定を受けており、胆膵疾患を含む消化器関連疾患から腹部の救急疾患まで、広範囲かつ専門的な治療に多く対応しています。

  • 「胆嚢疾患(胆嚢結石など)」は、胆嚢の機能が低下し胆嚢内にコレステロールやビリルビンが結晶化したもので、約 5~7 %前後の人に見られます。症状として、右季肋部痛(みぎきろくぶつう)や右背部痛、発熱、黄疸(おうだん)などが見られます。これに対し、腹腔鏡下胆嚢摘出術というお腹に1~4ヵ所の小さな穴をあけて、腹腔鏡を挿入し、内部を観察しながら胆嚢を切除する治療を行っています。
  • 「胆管結石」は胆管に胆汁中のコレステロール等が結晶化した石ができる症状で、胆管を結石が塞ぐことで上腹部(みぞおちやみぞおちの右側)に痛みを生じますが、結石が胆管にはまり込んでいない場合は無症状のこともあります。特に高齢の患者さんでは、吐き気や食欲不振といった軽い症状しか自覚しないこともあります。結石が胆管を塞ぎ細菌感染を伴うと発熱、悪寒、褐色尿、皮膚や眼球結膜が黄色くなる黄疸(おうだん)といった症状が出現し、「胆管炎」の状態となります。これらの症状に対し、内視鏡を用いた胆管ドレナージ及び排石術等による治療を行います。
  • 「腸閉塞」は、腸管が狭くなり通過障害を起こしてしまう病気で、食事や飲水を中止し、胃腸を休め、十分な補液を行います。病状が進行して、腸の張りが強くなったり、通過しなくなった場合は鼻から胃・腸まで管を入れ、嘔吐のもととなる胃や腸の内容物を体の外に排出する保存的な治療や閉塞を開放するための治療を行います。

当院の特徴として、急性胆嚢炎や急性虫垂炎、腸閉塞といった腹部救急疾患への対応が多く、全手術に対する緊急手術の割合は40%を占めております。こういった緊急手術に対しても、手術室や麻酔科の協力があり、全手術の半分ほどを腹腔鏡下で行っております。また、高齢者や循環器疾患を持った患者が多く、循環器内科や救急科、婦人科などの診療科と一緒に治療にあたっております。

なお、外科の総退院患者数は571人です。(医科レセプト以外も含む)

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 584 13.89 25.29 73.46% 84.74  
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 98 3.88 5.95 11.22% 68.97  
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 86 14.36 18.76 40.70% 70.43  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 58 14.33 21.38 60.34% 75.36  
160760xx02xxxx 前腕の骨折 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿等 56 2.38 3.06 0.00% 33.11  

【整形外科】

当院整形外科では、高齢者の手術が多く、合併症を有していることがほとんどですが、循環器内科や麻酔科のバックアップがあるため、高齢者の循環器疾患を持つ方の手術やハイリスク麻酔を伴う手術にも対応ができています。そのおかげもあり、自宅や施設において、転倒等により発症した股関節・大腿部の骨折を主とする様々な部位の骨折等(前腕、肘関節、鎖骨・肩甲骨、足関節、肩関節等)に対し、迅速に手術を行い治療しております。
また、子どもの骨折に対しても麻酔科と連携して緊急手術に対応しています。手術後には、当院の理学療法士により速やかにリハビリテーションを開始し、退院後のQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)の向上に努めています。
また、「股関節・大腿近位骨折」の手術では、当院を退院後に引き続き、リハビリを継続する20以上の後方病院と共同して治療・リハビリに当たるため、地域連携クリニカルパス(標準的な治療計画)を整備して、各医療機関と連携を図っています。
なお、整形外科の総退院患者数は1,414人です。(医科レセプト以外も含む)

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 141 8.18 9.40 62.41% 32.54  
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 97 8.36 9.34 44.33% 31.07  
120200xx99x1xx 妊娠中の糖尿病 手術なし 手術・処置等2 あり 62 3.06 7.12 0.00% 34.21  
120140xxxxxxxx 流産 52 1.58 2.44 0.00% 32.94  
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 24 10.92 10.29 0.00% 29.33  

【産婦人科】

当院産婦人科は、地域周産期母子医療センターとして、産科と新生児科が組合わされた施設であり、県央地区における産科救急の最前線として、宮崎県周産期医療ネットワークの一翼を担っており、24時間・365日体制で周産期救急に対応しております。産科医療・新生児医療の連携により、リスクを有する妊婦さんや赤ちゃん、あるいは早産期での出産に対応することができる施設です。また、他の診療科と協力し、心臓病等の合併症のある妊婦さんも安心にお産ができるよう体制を整えています。

  • 「胎児及び胎児付属物の異常に伴う支給全摘術」とは、胎児や胎盤、羊水などの胎児の生育に必要なものが異常を起こしたこと(前置胎盤など)により、子宮全摘手術が必要となることを指します。
  • 「妊娠中の糖尿病」に対して、食事療法で血糖管理を行い、必要に応じインスリン注射を行います。栄養指導・病院食を通して適切な食事のとり方を把握し、ご自宅でも良好な血糖管理ができるよう支援しています。また、患者さんのご自宅での血糖管理のバックアップとして、患者さんからLINEで当院医師に連絡をしてもらい、インスリンの量の指導などを行っています。
  • 「流産に対する入院治療」は、稽留流産、不全流産、胞状奇胎等の患者さんを日帰り入院を主として流産手術などの手術を行います。

上記以外にも他病院で出産後のDIC(播種性血管内凝固症候群※)で重症化した患者さんの緊急的な受け入れも行っています。

※本来血液が凝固しないはずの血管内で、血液が固まってしまい、全身の細小血管に細かな血栓が次々と作られてしまう症候群です。

なお、産婦人科の総退院患者数は826人です。(医科レセプト以外も含む)

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 57 23.93 20.84 5.26% 70.25  
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 51 8.80 10.18 1.96% 76.29  
050163xx97x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 21 4.05 7.17 0.00% 76.81  
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 1あり 16 17.25 18.74 12.50% 72.81  
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 1あり 13 29.62 27.01 0.00% 75.23  

【心臓血管外科】

当院の心臓血管外科は、心臓に対する外科的な治療(手術)を行っています。循環器内科医師、専門の看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士と協力しチームで診断と治療に当たります。

  • 「弁膜症に対する弁置換術等」では、弁を切除して人工弁を埋め込む手術(人工弁置換術)や、自己弁を温存して弁の形を整え、機能を回復する手術(弁形成術)を行っています。弁膜症とは、心臓にある弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態を言います。
  • 「大動脈瘤、腸骨動脈瘤」に対しては、開胸や開腹によって動脈瘤を切り取り、人工血管を縫いつける従来の人工血管置換術に加え、ステントという形状記憶の金属と人工血管(グラフト)を組み合わせた器具(ステントグラフト)を用いて治療する場合があります。ステントグラフトは、足のつけ根の太い血管からカテーテル操作により、動脈瘤を血管の内側から治療する手術法のことで、開胸腹することがないため体への負担を軽減できます。

患者さんの負担を考慮し、小切開心臓手術 (MICS)を行える体制も整っています。小切開心臓手術 (MICS) は、 肋骨の隙間を小さく切開し、 その隙間から胸腔鏡下で行う心臓手術のことです。 胸骨正中切開で行う手術に比べて、 患者さんの身体への負担が少なく、 傷が目立ちにくい特徴があります。通常手術と小切開心臓手術 (MICS) のメリット・デメリットを検討し治療を行っています。
また、心臓血管外科では、上記に加え、急性大動脈解離や急性心筋梗塞に伴う左室破裂などに対する緊急手術も対応しております。
なお、心臓血管外科の総退院患者数は169人です。(医科レセプト以外も含む)

新生児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 25 5.88 6.11 48.00% 0.00  
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 20 14.95 11.83 5.00% 0.00  
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 1あり 23.19  
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 10.60  
14029xxx9900xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 4.86

【新生児科】

当院の新生児科は、地域周産期母子医療センターとして、産科と新生児科が組合わされた施設であり、県央地区における産科救急の最前線として、宮崎県周産期医療ネットワークの一翼を担っており、24時間・365日体制で周産期救急に対応しております。産科医療・新生児医療の連携により、リスクを有する妊婦さんや赤ちゃん、あるいは早産期での出産に対応することができる施設です。
周産期センターとして、赤ちゃんに問題があったとしても、生まれる前からの監視、出産、生まれてからの治療や手術を全て同じ施設でできるため、安全性も高まります。当院は、かかりつけ医や宮崎大学医学部附属病院ともきめ細かな連携を行い、質の高い医療を提供できる体制を整えています。

  • 新生児科の対応実績としては、早産児・低出生体重児に対する入院管理が主であり、NICU(新生児特定集中治療室)において、集中的な管理が行われます。
  • NICUは6床あり、24時間・365日体制で産科医と新生児科医が勤務しております。

なお、新生児科の総退院患者数は533人です。(医科レセプト以外も含む)
※患者数10人未満の場合は、個人情報保護のため非表示(「ー」)としております。

内科・救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 96 12.89 16.40 26.04% 86.18  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 41 14.37 20.78 39.02% 84.49  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 31 13.03 13.66 25.81% 81.16  
060102xx02xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 小腸結腸内視鏡的止血術等 25 8.04 9.27 4.00% 71.56  
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 21 9.38 10.93 19.05% 76.05  

【内科・救急科】

当院の内科は、総合内科医や呼吸器内科医、消化器内科医が在籍しており、呼吸器疾患や消化器疾患、感染症など幅広い疾患に対応するとともに、院内の様々な診療科のコンサルト(指導・助言)にもあたっています。
当院の救急科は、基本的に救急車で搬送される重症患者さんの初療に携わり、全身状態を改善して専門診療科に引き継ぐ業務をしています。しかし、敗血症や多発外傷など複数診療科にわたる病態では、救急科が主科となり診療にあたることもあります。また、めまいや腰痛など、全身状態は安定しているが帰宅困難な患者さんの入院加療も行います。

  • 肺炎に関する症例が多く、「誤嚥性肺炎に対する手術を伴わない入院治療」では、主に抗菌薬の投与や口腔ケア、嚥下指導等の誤嚥性肺炎の再発防止を行います。誤嚥性肺炎は細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで発症する疾患です。高齢の方や、脳梗塞の後遺症やパーキンソン病などの神経疾患を抱えている方が発症しやすいと言われています。 症状としては、発熱、せき、濃い色の痰などが挙げられます。
  • 「腎臓又は尿路の感染症に対する手術を伴わない入院治療」では、尿路感染症(腎盂腎炎)に対する抗菌剤の投与を行い治療します。尿路感染症とは膀胱や腎臓に細菌が感染することで発症します。膀胱炎や腎盂腎炎などをあわせて尿路感染症といいます。そのうち腎盂腎炎は、発熱や嘔吐、腰痛といった症状があり、入院し点滴による水分補給や抗菌薬の投与が必要となります。

その他にも、胃十二指腸潰瘍や気胸に対する胸腔ドレナージ、薬物中毒に対する対応、不明熱の精査なども行っております。また、吐血や下血に対し、胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡を用いた検査や手術等も行っており、最近では気管支鏡を用いた手術も増えてきています。

なお、内科・救急科の総退院患者数は779人です。(医科レセプト以外も含む)

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  初発         再発 病期分類基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 1 8
大腸癌 10 12 31 22 1 8
乳癌
肺癌 12 1 8
肝癌

5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌であった症例を、初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計しています。
UICC 病期分類とは、UICC 病期分類国際対がん連合によって定められた、①癌(原発巣)の大きさと進行具合(進展度)、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって、各癌をⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。
「初発」とは当院にて腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者さんを診療した場合や、癌寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。なお、Stageの判断は退院時点のものです。集計区分が"不明"の患者数には、退院時時点で癌のステージ分類が未確定のものが含まれます。
当院は、大腸癌の患者数が最も高く、その中でもⅢ、Ⅳ期の症例の占める割合が7割を超えており、より重篤なケースに対応しています。また、Ⅰ期も含めて、手術療法、薬物療法等を組み合わせた治療を行い、予後の改善やQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指します。
当院では、それぞれの初発におけるStageⅠ~不明まで含めて114件対応していますが、Stage別区分において患者数が10人未満である項目に関しては、個人情報保護のため非表示(「ー」)としております。 (病期分類基準※:1-UICC TNM分類、2-癌取扱い規約)

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  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 13 6.00 45.46
中等症 68 13.16 79.60
重症 38 13.68 85.89
超重症 13 13.92 88.08
不明

市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて年齢・性別、脱水、呼吸、意識障害、収縮期血圧の項目についてそれぞれ該当すれば1点ずつ、計5点満点で評価し集計しています。また、この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外となっています。
軽症の患者さんの平均年齢が60歳ほどであるのに比べ、中等症〜超重症になるほど高齢の患者さんが多くなっています。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心です。人工呼吸器やネーザル・ハイフロー等の呼吸管理用機器を活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
当院では全体で80件対応していますが、重症度別区分では患者数が10人未満である区分に関しては、個人情報保護のため非表示(「ー」)としております。

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内
その他

当院には脳神経外科、神経内科がないため、脳梗塞関連等の疾患については、他病院と連携しながらの対応となります。
脳梗塞の対応患者数は、10人未満となっており、個人情報保護のため非表示(「ー」)としております。

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循環器科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 610 1.59 2.29 0.16% 69.32  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 439 1.87 4.30 8.20% 74.90  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 277 2.38 3.04 3.25% 71.27  
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 136 1.46 2.29 0.74% 71.12  
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 等 106 2.28 4.06 3.77% 76.75  

【循環器内科】

当院循環器内科では、心臓用の細くやわらかい管(カテーテル)を用いた治療を積極的に行っています。カテーテル治療は、開胸手術をすることなく治療を完遂することができるため、低侵襲で患者さんの身体的負担が少ない治療法です。

  • 経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)とは、カテーテルを足の付け根の大腿静脈(又は動脈)、首にある内頚静脈から血管内に挿入し、心臓の中まで運び、不整脈の発生部位(または回路)を探し出し、その上で高周波という特殊な電気をカテーテルに流し、カテーテル先端の心臓に当たった部位を焼灼する不整脈の治療法です。
  • 当院では、冠動脈インターベンション(PCI:Percutaneous Coronary Intervention)の技術を生かした四肢の血管拡張術・血栓除去術(EVT)を施行しております。EVTは下肢閉塞性動脈硬化症(腸骨動脈領域、大腿膝窩動脈領域、下腿動脈領域)、大動脈分枝の病変(腎動脈や鎖骨下動脈)に対して、カテーテルを挿入し、風船やステント(金属の網)を用いて狭くなった血管や詰まった血管の治療を行います。
  • 経皮的冠動脈形成術・ステント留置術(PTCA)とは急性心筋梗塞によって救急搬送・緊急来院された患者さんに行う場合や、諸検査により血管の狭窄(狭心症)が認められた患者さんに対する治療です。冠状動脈の狭い部分や閉塞した部位に対して、カテーテルの中を通して風船やステント(金属の網)を狭窄・閉塞部位まで運んで行き、その部位を風船で拡張したり、ステントを留置し血管の壁を支えたりすることで、血管を正常化します。また当院では、血管が石灰化などの要因で固く風船では十分広がらない場合などに対し、ロータブレーターやダイヤモンドバックといった特殊な材料を使って、血管の固くなっている部位を削ったり(ドリルで削る治療)、大きな血管入口部の動脈硬化に対しては一方向性冠動脈アテレクトミーを用いて削ったり(カンナで削る治療)するなど、患者さんの症状・病変に合わせた治療を行っています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 391 2.35 10.23 68.29% 83.31  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 250 2.82 10.18 78.40% 83.87  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 155 1.19 4.94 22.58% 61.83  
K0821 人工関節置換術(股) 等 148 1.16 12.34 50.00% 72.15  
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 等 55 0.69 1.25 0.00% 52.51  

【整形外科】

当院整形外科では、骨折に対する外科的治療を行っています。

  • 骨折観血的手術とは、ギプス固定では治癒が難しい複雑な骨折や重度の骨折、関節周辺を骨折した場合に施す外科的手術です。骨折している部位を切開し、骨を正常な位置に戻した後、ワイヤーやチタンプレート、ネジなどで固定します。
  • 骨内異物除去術とは、骨折観血的手術にて固定に用いたワイヤーやチタンプレート、ネジなどを、個人差にもよりますが術後約半年から1年後に取り除く手術です。
  • 人工骨頭挿入術(股)とは、大腿骨頚部内側骨折などによって損傷した大腿骨頭を切除し、金属やセラミックなどでできた人工骨頭に置き換える手術です。大腿骨は脚の付け根から膝までの太ももの骨で、付け根の部分は股関節を形作っています。股関節部分から膝に向かって骨頭、頚部、転子部、転子下と部位が分かれており、大腿骨頚部骨折は大腿骨頚部で起こる骨折のことです。股関節は骨盤側の受け皿となる寛骨臼(かんこつきゅう)に、球形の大腿骨頭(だいたいこっとう)がはまり込む、いわばボール・ソケットの形状をしています。 そのうちのボール側(大腿骨頭)を人工骨頭に置き換えることで、早期に体重をかけて歩けるようになり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)の向上に寄与します。
  • 人工関節置換術は、当院では、膝関節や股関節に対して行っております。股関節の場合は、変形性股関節症や関節リウマチ、大腿骨頭壊死などに対し、大腿骨頭に加え受け皿の部分である寛骨臼も人工関節に置き換えます。膝関節に対しては、変形性膝関節症や関節リウマチに対して手術を行います。どちらも関節障害が進行し、保存療法をおこなっても十分な効果がなく、歩行や日常的な動作、社会活動に支障が強い場合、手術を行うことで痛みを改善し、日常的な動作や歩く力を取り戻す為の有効な治療法となります。

外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 71 2.55 4.83 1.41% 64.75  
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 等 39 1.05 12.31 12.82% 80.95  
K714 腸管癒着症手術 等 22 1.14 16.36 22.73% 78.55  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 22 0.32 4.23 0.00% 38.73  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 20 1.60 3.15 0.00% 73.85  

【外科】

当院外科では、主に消化器に関する外科的治療を行っています。

  • 胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出手術は、臍部(おへそ)の周囲から直径2~10 mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、モニター上に映し出された映像を見ながら胆嚢を摘出する手術で、通常の開腹による手術よりも体の負担を軽減できるものです。現在では、標準的な手術方法となっています。
  • 内視鏡的胆道ステント留置術とは、主に胆管がんなどにより、胆管が狭窄し、胆汁の流れが悪くなっているときに、内視鏡を用いて、ステントという管を入れて、胆汁の流れを良くする治療のことです。使用するステントは、病態によってプラスチック製のものや金属製のものを使い分けます。
  • 腸管癒着症手術とは、腸の通過が障害される腸閉塞(イレウス)や腹痛が生じている場合に、癒着を剥がして症状を改善する手術です。
  • 腹腔鏡下虫垂切除術は腹腔鏡手術で虫垂を切除する手術です。腹腔鏡手術は、皮膚の上に開けた小さな地図からポートという筒状の器具を入れて、そこからカメラ(腹腔鏡)や専用の手術器具を入れ、体内の様子をテレビモニターで観察しながら病巣部分を切除するという手術です。開腹手術と比較して、体への負担が少ないため、術後の回復が早いというメリットがあります。
  • 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)とは、お腹の中にカメラと細い器具を挿入し、左右の鼠径部(足の付け根)から腸などの組織が飛び出す鼠径ヘルニアをお腹の中から治療する手術です。

その他にも痔核に対する手術、小腸(良性疾患)の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、胃がん切除等幅広く手術対応しています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 137 2.39 5.99 43.80% 31.72  
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 137 3.69 5.26 56.93% 32.75  
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 34 0.03 0.35 0.00% 33.74  
K861 子宮内膜掻爬術  
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹)  

【産婦人科】

当院産婦人科では、主に出産に関する手術を施行しています。地域周産期母子医療センターとして、ハイリスクなお産・妊婦への対応を行っています。

  • 母体及び胎児の状況にて緊急で行う緊急帝王切開が最も多く、ついで、選択帝王切開となっています。選択帝王切開とは、手術の既往や骨盤位等で、あらかじめ予定されていた帝王切開術のことを指します。
  • 流産手術では、手動真空吸引法を行っています。子宮内に6-9㎜程度のカニューレ(プラスチック製で、しなやかであるため挿入時の痛みが少ない)を挿入し、子宮内容を吸引して取り出します。従来の方法と比較して、手術時間が短く、手術時や術後の痛みが少なく、子宮への損傷が少ないことが期待されています。
  • 子宮内膜掻爬術は、子宮内膜から組織を採取し、顕微鏡で調べる手術です。子宮内膜の異常な出血の原因を特定するための組織採取(生検)や、流産後や中絶後に子宮内に残った組織を取り除いて出血や感染症を予防することが主な目的となります。
  • 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹)は、お腹を切開し、子宮の付属器(卵巣や卵管)を両側とも取り除く手術です。主に、取り除く腫瘍が大きい場合や、癒着がある場合、または悪性の可能性がある場合に選択される術式です。

その他に、麻酔をかけて膣から子宮の出口(頸部)を薄く切り取る子宮頸部(腟部)切除術や子宮外妊娠に対する手術等も行っております。

※患者数10人未満の場合は、個人情報保護のため非表示(「ー」)としております。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 46 2.35 6.07 6.52% 76.59  
K5551 弁置換術(1弁) 24 4.58 20.75 8.33% 75.00  
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 21 1.00 2.00 0.00% 77.19  
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 15 1.73 9.13 13.33% 74.73  
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 13 4.77 18.31 7.69% 69.15  

【心臓血管外科】

当院心臓血管外科では、主に心臓病の外科手術を施行しています。

  • 開胸や開腹によって動脈瘤を切り取り、人工血管を縫いつける従来の人工血管置換術(大動脈瘤切除術)に加え、ステントという形状記憶の金属と人工血管(グラフト)を組み合わせた器具(ステントグラフト)を用いて治療するステントグラフト内挿術にも力を入れています。ステントグラフトは、足のつけ根の太い血管からカテーテル操作により、動脈瘤を血管の内側から治療する手術法のことで、開胸や開腹を行わないため身体的負担を軽減できます。
  • 弁置換術、弁形成術は、弁膜症(心臓にある弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態)に対する手術です。弁置換術は自己弁を切除して人工弁を埋め込む手術であり、弁形成術は自己弁を温存して弁の形を整え、機能を回復する手術です。
  • 血管塞栓術とは、カテーテルを血管内に挿入し、出血や病変原因となっている血管を塞栓物質で詰めることで、血流を遮断し治療を行う手技です。
  • 冠動脈、大動脈バイパス移植術は、体内の別の血管を、狭くなった先の冠動脈に吻合することで迂回路(バイパス)をつくり、血流をよくする治療法です。患者さんの状態を総合的に判断し、合併症リスク等が少ない人工心肺装置をつけずに心臓が動いた状態で行う冠動脈、大動脈バイパス移植術術(オフポンプ)にも対応しています。

患者さん1人1人、疾病や併存疾患の状態が違いますし、体格、考え方、社会背景も当然違います。心臓血管外科では、様々な患者さんが、適した治療を受けることができ、元気に社会復帰できることを念頭におき治療にあたっています。

内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 31 1.23 6.19 3.23% 73.84  
K654 内視鏡的消化管止血術 28 0.25 8.89 14.29% 76.89  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 17 2.65 2.82 11.76% 69.53  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 等  
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術  

【内科】

当院内科では、アレルギー・COPD・感染症など幅広く診療を行っております。 

  • 小腸結腸内視鏡的止血術とは、小腸や大腸からの出血に対し、内視鏡を挿入して出血部位を特定し、クリップで血管を挟んだり、熱で焼灼したり、薬剤を注射・散布したりすることで、安全かつ効果的に出血を止める治療法です。 
  • 内視鏡的消化管止血術は、胃・十二指腸潰瘍、大腸憩室、食道静脈瘤などの出血がある際に、内視鏡を使って出血部位を確認し、その場でクリップで血管を挟む、薬剤を注入する、アルゴンプラズマで焼き固めるなどの処置を行うことで出血を止める治療法です。
  • 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は、大腸にできたポリープを内視鏡を使用して切除する手術のことです。内視鏡で行うため、開腹手術に比べて患者さんの負担が少ないのが特徴です。
  • 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜)とは、内視鏡を使用し、胃や十二指腸にできたポリープや早期の悪性腫瘍を、体への負担を少なくしながら切除する治療法です。
  • 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術は、内視鏡を用いて食道や胃にできた静脈瘤を小さなゴムバンドで縛り、血流を遮断して静脈瘤を消失させる治療法です。この治療法は、出血している静脈瘤や、出血のリスクが高い静脈瘤に対して、予防的に行われ、出血の危険性を低下させることができます。

※患者数10人未満の場合は、個人情報保護のため非表示(「ー」)としております。

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 39 0.48%
異なる 15 0.19%

上記の傷病名について、入院の契機となった傷病名と同一性の有無を区別して症例数を集計しています。発生率は、2024年6月~2025年5月の退院患者を分母としています。
当院では、手術や処置などを行う際は、合併症を起こさないように細心の注意を払って施行しています。しかし、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
当院では全体で66件対応していますが、症例数が、10件未満の場合は、個人情報保護のため非表示(「ー」)としております。

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
1,296 1,264 97.53%

肺血栓塞栓症は、主に下肢の深部静脈にできた血栓(深部静脈血栓症)が血流によって運ばれ、肺動脈に閉塞を起こしてしまう重篤な病態です。手術後の安静臥位がそのリスクになると考えられており、これを予防するため適切な対策を行う必要があります。
予防には、「肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症予防ガイドライン」に基づいた弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固薬などの薬物的予防などがあります。
肺血栓塞栓症の発生リスクが高い手術を施行する場合は、術前、術中、術後において実施することが予防対策として有効とされています。

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 血液培養2セット実施率
1,196 1,078 90.13%

広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましい取り組みとされています。また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
2014年度診療報酬改定から、血液を2か所以上から採取した場合に限り、2回算定できるようになっています。

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広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
347 327 94.24%

近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や幅広い筋腫に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チームを組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。

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退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生した転倒・転落件数(分子) 転倒・転落発生率
72,698 180 2.48%

転倒・転落を予防し、外傷を軽減するための指標です。
入院中の転倒やベッドからの転落の原因は、入院という環境の変化によるものや、疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなど様々です。
転倒・転落を完全に予防することは困難ですが、可能な限り少なく抑える工夫は必要です。

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退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数(分子) 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

転倒・転落を予防し、外傷を軽減するための指標です。
入院中の転倒やベッドからの転落の原因は、入院という環境の変化によるものや、疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなど様々です。
転倒・転落を完全に予防することは困難ですが、可能な限り少なく抑える工夫は必要です。
レベルの高いものの発生は、病状の回復遅延や入院日数の延長により、患者のその後の生活にも大きく影響します。
※分子が10件未満の場合は、個人情報保護のため、分母・分子・割合の全ての項目を非表示(「ー」)としております。

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全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母) 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子) 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
1,166 1,166 100.00%

現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といいます。
開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されています。

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退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数(分母) 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
70,992 11 0.02%

褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つです。
褥瘡は患者のQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。そのため、褥瘡予防対策は、提供する医療の重要な項目の1つにとらえられ、1998年からは診療報酬にも反映されています。
本指標の定義は、目の前の患者が褥瘡発生する確率を見ているものであり、日々のケアの質に関わるものです。

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65歳以上の退院患者数(分母) 分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子) 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
5,689 4,084 71.79%

早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。

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退院患者の在院日数の総和(分母) 分母のうち、身体的拘束日数の総和(分子) 身体的拘束の実施率
72,698 4,513 6.21%

身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。
施設や医療機関などで、患者を、「治療の妨げになる行動がある」、あるいは「事故の危険性がある」という理由で、安易にひもや抑制帯、ミトンなどの道具を使用して、患者をベッドや車椅子に縛ったりする身体拘束は慎むべきものとされています。