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病院指標(2019年度)

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2019年度 宮崎市郡医師会病院 病院指標

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 170 96 213 480 293 444 1303 1818 1215 405

当院は、地域医療支援病院として地域のかかりつけ医をバックアップする機能を担っています。
令和元年度 退院患者総数6,437名(前年度6,429名)です。(医科レセプトのみの総退院患者数)
※他保険併用も含む総退院患者数は、7,312名です。
 
「当院の特徴」
・循環器内科と心臓血管外科からなる心臓病センターで心臓病への内科的・外科的な総合的治療を行っています。急性心筋梗塞等の緊急治療にも対応しており、また、当院の診療圏は全県に及びます。経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)、経カテーテル的大動脈弁置換術(Mitra Clip)、WATCHMANデバイスを用いた経カテーテル左心耳閉鎖術などの先進的な治療方法も行っています。
・整形外科では、施設や自宅での転倒による股関節の骨折の治療(人工骨頭挿入)が多くを占めています。退院後の復帰に向け、早期からリハビリテーションを行い、多職種・多施設との連携によって適切に退院後の生活が継続できるように支援しています。
・地域周産期母子医療センターとして地域の産婦人科医院と連携し、ハイリスク分娩に対応しています。
同センターでは、「NICU」という集中治療室を有しており、ここでは、予定日より早く生まれた赤ちゃん(早産児)、体重が小さく生まれた赤ちゃん(低出生体重児)等を安全な入院環境を整備しており、集中的に管理しています。
・外科では「がん」や当院の医師会立病院の特徴として急にお腹に激痛が走る疾患、(盲腸(虫垂炎)、脱腸(鼠径ヘルニア)、急性胆のう炎)等、緊急を要する治療に多く対応しています。
・緩和ケア科では、在宅医療機関や介護事業者と連携して、緩和ケア病棟を運営しています。
・内科では、総合内科医が在籍しており、感染症や腎臓病、また、高齢者特有の疾患に対する院内での総合的な管理や胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡を用いた検査等も行っています。
・救急科は2019年4月に新設されました。基本的には救急車で搬送される重症患者さんの初療に携わり、全身状態を改善して専門医に引き継ぐ業務を担います。しかし、敗血症や多発外傷など複数診療科にわたる病態では、救急科が主科となり診療にあたります。また、めまいや腰痛など、全身状態は安定しているが帰宅困難な患者さんの入院加療も行います。

当院は、医師会員による共同利用施設として、医師からの紹介および救急の診療を主に行っています。 当院での診療をご希望される場合は、まずかかりつけの医師にご相談下さい。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

循環器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症等に対する心臓カテーテル検査 881 3.13 3.01 0.45% 69.35  
050070xx01x0xx 不整脈に対するカテーテルを用いた心筋焼灼治療 489 4.65 5.02 0.61% 64.38  
050050xx02000x 狭心症等に対する心臓カテーテルを用いた血管治療 468 5.49 4.40 2.35% 70.97  
050050xx99200x 狭心症等に対する心臓カテーテル検査入院(血管内超音波検査) 197 2.97 3.15 0.00% 72.34  
050210xx97000x 不整脈に対するペースメーカー移植術等 124 12.30 10.80 7.26% 78.61  

【循環器科(循環器内科)】

当院の循環器内科では、心臓病に対する内科的な検査・治療を行っています。急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)等、の一刻を争う心臓の救急医療も積極的に受け入れています。

心臓病に対する内科的な治療として主に血管が狭窄している部分に心臓用の細い管(カテーテル)を使って診断・治療を行っています。

・心臓カテーテルの検査では、血管内に狭い所やつまった所がないかなどを調べます。

・心臓カテーテルの治療では、血管内の狭い所やつまった所を風船で拡張したり、ステント(金属の網)を留置し血管の壁を支えたりすることで、血管を正常化します。

・不整脈治療の場合は、心臓内部の不整脈の原因となっている部分を高周波電流で焼き正常化するアブレーション治療を行います。

また、当院では外科手術が困難とされた方に対して、内科的な治療を行うことが可能です。近年、先進的な治療方法として下記の治療を開始しています。

・大動脈弁狭窄症の患者さんに対して、カテーテルを用いて人工弁を心臓に置換する治療(TAVI)

・僧帽弁閉鎖不全症に対してカテーテルを用いてクリップ(Mitra Clip)を心臓に到達させて、クリップで僧帽弁を掴み、引き合わせることにより、逆流する血流量を減らす治療

・心房細動により、左心房にある左心耳というくぼみに血栓が生じやすいことが知られており、脳梗塞の原因になる可能性があります。左心耳閉鎖システム(WATCHMAN)は、血栓形成の温床となる左心耳に栓をすることで、血栓が形成されにくくなることを応用した治療

なお、循環器内科の総退院患者数は3,707名です。(医科レセプト以外も含む)

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060102xx99xxxx 憩室性疾患 手術を伴わない治療(穿孔または膿瘍を伴わないもの) 37 9.68 7.65 0.00% 58.22  
060210xx99000x 腸閉塞 手術を伴わない治療 33 10.33 8.89 3.03% 66.88  
060035xx99x80x 結腸がんの化学療法(抗がん剤治療)による入院治療 31 3.42 4.34 0.00% 67.00  
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(脱腸)手術  29 12.17 4.85 0.00% 68.55  
060150xx03xxxx 虫垂炎(虫垂切除術) 26 9.00 5.45 0.00% 34.96  

【外科】

当院外科では、主に消化器病に対応しています。

特に、がんの手術や化学療法(抗がん剤治療)、汎発性腹膜炎、消化管穿孔等の急性腹症(急性の腹痛を伴う疾患等)に対応しています。

・「結腸がんの化学療法」では、入院での抗がん剤治療を行っています。

・「憩室性疾患」とは大腸等に憩室(くぼみ)ができ、炎症を起こす疾患で、これに対し抗生物質を投与する治療を行います。

・「鼠径ヘルニア」とはいわゆる脱腸のことであり、成人の場合、身体の組織が低下することで起こる疾患で、これに対し正常に戻すための外科手術を行います。

・「虫垂炎」とは俗にいう盲腸炎のことで、虫垂に病気の原因があり切除を必要とする場合、右下腹部を切開し虫垂を切除します。

・「腸閉塞」は、腸管が狭くなり通過障害を起こしてしまう病気で、食事や飲水を中止し、胃腸を休め、十分な補液を行います。病状が進行して、腸の張りが強くなったり、通過しなくなった場合は鼻から胃・腸まで管を入れ、嘔吐のもととなる胃や腸の内容物を体の外に排出する保存的な治療や閉塞を開放するための治療を行います。

・その他、胆管の内視鏡的胆道ドレナージ及び排石術、小腸の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、腹腔鏡下胆嚢摘出術等、急性膵炎、胃の悪性腫瘍・結腸の悪性腫瘍等の切除術等にも対応しています。

なお、外科の総退院患者数は864名です。(医科レセプト以外も含む)

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 375 19.38 25.94 66.13% 84.35  
160760xx97xxxx 前腕骨折の手術 103 9.85 5.54 18.45% 57.08  
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼における骨折観血的手術 46 3.43 5.59 0.00% 15.07  
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨骨折の手術 26 11.08 5.94 15.38% 51.46  
160610xx97xxxx 四肢筋腱損傷 その他の手術 25 18.16 9.28 40.00% 49.08  

【整形外科】

当院整形外科では、当院では高齢者の手術が多く、合併症を有していることがほとんどですが、循環器科や麻酔科のバックアップがありますので、高齢者の循環器疾患やハイリスク麻酔にも対応ができています。また、小児に関しても麻酔科と連携して緊急手術に対応しています。

自宅や施設において、転倒による骨折に対し、手術による迅速な治療を行っています。特に「人工骨頭」という、股関節部分の足側の骨を人工の骨頭に置き換えることで退院後のQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)の向上に努めます。

・当院は、充実したリハビリを提供し、また、「股関節・大腿近位骨折」の手術では、当院を退院後に引き続き、リハビリを継続する20以上の後方病院と共同して治療・リハビリに当たるため、地域連携クリニカルパス(標準的な治療計画)を整備して、各医療機関と連携を図っています。その他、前腕、肘関節、鎖骨・肩甲骨、足関節、肩関節等の手術にも対応しています。

なお、整形外科の総退院患者数は986名です。(医科レセプト以外も含む)

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
120180XX01XXXX 胎児及び胎児付属物の異常子宮全摘術等手術・処置等1手術・処置等2 157 7.54 9.75 62.42% 32.22  
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常(帝王切開) 158 7.34 9.66 65.19% 32.80
120260xx01xxxx 分娩の異常(帝王切開) 92 7.84 9.53 56.52% 31.45
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術を伴わない治療 84 3.36 5.59 7.14% 34.37
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術を伴わない治療 28 9.82 6.69 17.86% 31.00
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術を伴わない治療 22 22.59 19.06 4.55% 29.55

当院産婦人科は、地域周産期母子医療センターとして、産科と新生児科の組合わされた施設であり、政策的な役目を担っています。

・帝王切開、妊娠中の糖尿病治療、早産、切迫早産等に多く対応しています。

・「胎児及び胎児付属物の異常(帝王切開)」、「分娩の異常(帝王切開)」は、いずれも帝王切開によるお産ですが、前者は胎児に異常がある場合、後者はお母さんに異常がある場合の分類です。

・「妊娠中の糖尿病」に対して、食事療法で血糖管理を行い、必要に応じインスリン注射を行います。栄養指導・病院食を通して適切な食事のとり方を把握し、ご自宅でも良好な血糖管理ができるよう支援しています。

・「胎児及び胎児付属物の異常 手術を伴わない治療」は通常分娩ですが、早産児、低出生体重児である場合の分類です。

・「早産」とは正期産より前の出産、「切迫早産」とは早産となる危険性が高い状態です。切迫早産の治療では、子宮口が開かないようにするために、入院して子宮収縮を抑える目的で子宮収縮抑制薬(はりどめ)の点滴治療を考慮します。

・心臓病合併の妊婦のお産に循環器内科が協力して、安全にお産ができるように体制を整えています。

・上記以外にも他病院で出産後のDIC(播種性血管内凝固症候群※)で重症化した患者の緊急的な受け入れも行っています。

※本来血液が凝固しないはずの血管内で、血液が固まってしまい、全身の細小血管に細かな血栓が次々と作られてしまう症候群です。

なお、産婦人科の総退院患者数は810名です。(医科レセプト以外も含む)

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症 弁置換手術等 52 26.65 23.77 19.23% 68.02
050163xx02x10x 腹部大動脈瘤 大動脈瘤切除術等  30 17.57 19.82 6.67% 71.37
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤 ステントグラフト内挿術 24 10.25 15.67 0.00% 74.08
050163xx01x10x 胸部大動脈瘤 大動脈瘤切除術等  17 26.94 28.02 17.65% 73.76
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。)  11 25.55 22.71 27.27% 75.18

【心臓血管外科】

当院の心臓血管外科は、心臓に対する外科的な治療(手術)を行っています。

・弁膜症とは、心臓にある弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態です。弁を切除して人工弁を埋め込む手術(人工弁置換術)や、自己弁を温存して弁の形を整え、機能を回復する手術(弁形成術)を行っています。

・「大動脈瘤、腸骨動脈瘤」に対しては、開胸や開腹によって動脈瘤を切り取り、人工血管を縫いつける従来の人工血管置換術に加え、ステントという形状記憶の金属と人工血管(グラフト)を組み合わせた器具(ステントグラフト)を用いて治療する場合があります。ステントグラフトは、足のつけ根の太い血管からカテーテル操作により、動脈瘤を血管の内側から治療する手術法のことで、開胸腹することがないため体への負担を軽減できます。

・「狭心症、慢性虚血性心疾患に対する心室瘤切除術」は、冠動脈の狭窄や閉塞により引き起こされる狭心症や心筋梗塞に対して行われる冠動脈バイパス手術や心筋梗塞で心筋が薄くもろくなりこぶのように膨らむ病気で、これに外科的に対応するものです。冠動脈バイパス手術は、心臓の冠動脈の狭窄部を飛び越して、血液が流れるバイパス(迂回路)をつくることで、その先の冠動脈に十分な血液が流れるようにする手術です。バイパスにする血管は体の他の部位から採取し使用します。

なお、心臓血管外科の総退院患者数は138名です。(医科レセプト以外も含む)

新生児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)  21 6.29 6.17 42.86% 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満)  19 12.05 11.16 21.05% 0.00
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 中心静脈注射、人工呼吸 18 16.39 22.05 27.78% 0.00
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) (パリビズマブ) 15 27.13 27.74 0.00% 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 中心静脈注射、人工呼吸 12 10.75 11.21 66.67% 0.00

【新生児科】

当院新生児科は、地域周産期母子医療センターとして、地域において政策的な役目を担っています。

・地域の産婦人科の医院(クリニック)と連携し、ハイリスクなお産・新生児の出生・管理に対応しています。周産期センターとして、赤ちゃんに問題があっても生まれる前から監視、出産、生まれてからの治療や手術を全て同じ施設でできるため、安全性も高まります。

・当院は、新生児科の専門医がかかりつけ医や宮崎大学病院ともきめ細かな連携を行い質の高い医療を提供できる体制を整えています。

・新生児科の対応実績としては、低体重児が主であり、NICU(新生児特定集中治療室)において、集中的な管理が行われます。

・NICUは6床あり、24時間・365日体制で産科医と新生児科医が勤務しております。

なお、新生児科の総退院患者数は549 名です。(医科レセプト以外も含む)

内科・救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症  - 9.00 12.58 11.11% 74.11  
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷 手術を伴わない治療 - 13.78 19.40 66.67% 84.33  
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)A-DROP スコア2 - 12.67 15.17 50.00% 86.17  
040200xx99x00x 気胸 手術を伴わない治療 - 6.80 9.11 40.00% 48.60  
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - 8.20 9.13 40.00% 79.20  

【内科・救急科】

当院の内科は総合内科として、院内の様々な診療科のコンサルト(指導・助言)にあたっています。

内科としての対応疾患の実績としては、肺炎、腎不全、その他の感染症等を中心となっています。また、胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡を用いた検査等も行っています。

救急科は2019年4月に新設されました。基本的には救急車で搬送される重症患者さんの初療に携わり、全身状態を改善して専門医に引き継ぐ業務です。しかし、敗血症や多発外傷など複数診療科にわたる病態では、救急科が主科となり診療にあたります。また、めまいや腰痛など、全身状態は安定しているが帰宅困難な患者さんの入院加療も行います。

なお、内科・救急科の総退院患者数は146名です。(医科レセプト以外も含む)

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発         再発 病期分類基準(※) 版数
  Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明      
胃癌 - - 23 - - - 1 8,7
大腸癌 - 13 70 84 - - 1 8,7,6
乳癌   -       - 1 8
肺癌       -   - 1 8
肝癌     -       1 8

術後のステージを集計しています。
大腸癌では、Ⅲ、Ⅳ期の症例の占める割合が8割を超え、より重篤なケースに対応しています。
Ⅰ期も含めて、手術療法、薬物療法等を組み合わせた治療を行い、予後の改善やQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指します。

当院ではStageⅠ~不明まで含めて232名に対応していますが、Stage別区分において10件未満となる項目に関しては、「-」表記としています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 - - -
中等症 13 11.92 81.46
重症 - - -
超重症 - - -
不明      

市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。

成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて年齢・性別、脱水、呼吸、意識障害、収縮期血圧の項目についてそれぞれ該当すれば1点ずつ、計5点満点で評価し集計しています。
当院では23名に対応していますが、重症度別区分では10件未満となるため軽症・重症・超重症に関しては、「-」表記としています。

脳梗塞のICD10別患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -

脳梗塞の対応件数は、10件未満となっており、「‐」での表記としています。当院には脳神経外科、神経内科がないため、脳卒中関連等の疾患については、他病院と連携しながらの対応となります。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

循環器科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 414 2.29 2.87 2.90% *71.03
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 409 1.54 2.41 0.98% 65.47
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 226 1.95 4.72 17.70% *72.35
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 86 1.60 1.49 0.00% 59.47
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 81 0.04 14.70 4.94% *71.73

【循環器科(循環器内科)】

当院循環器内科では、カテーテルという細い管を用いた治療を積極的に行っています。カテーテル治療は、低侵襲で患者さんの身体的負担が少ない治療法です。

・経皮的冠動脈形成術(PCI)とは急性心筋梗塞によって救急搬送・緊急来院された患者さんに行う場合や、諸検査により血管の狭窄(狭心症)が認められた患者さんに対する治療です。冠状動脈の狭い部分や閉塞した部位に対して、風船で拡張したり、ステント(金属の網)を留置し血管の壁を支えたりすることで、血管を正常化します。

・経皮的心筋焼灼術とは、不整脈に対して、心臓内部の不整脈の原因となっている部分を小さく高周波電流で焼き切る治療法です。

・四肢の血管拡張術・血栓除去術(EVT)は下肢閉塞性動脈硬化症(腸骨動脈領域、大腿膝窩動脈領域、下腿動脈領域)、大動脈分枝の病変(腎動脈や鎖骨下動脈)に対して、カテーテルを挿入し、風船やステント(金属の網)を用いて狭くなった、または詰まった血管の治療を行います。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 279 3.95 13.66 63.44% 81.71  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 135 4.65 14.41 67.41% 83.27  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 119 2.16 13.45 35.29% 61.38  
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等 63 1.00 3.30 3.17% 53.86  
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 等 40 1.60 11.45 35.00% 57.70  

【整形外科】

当院整形外科では、骨折に対する外科的治療を行っています。

・骨折観血的手術とは、ギプス固定と違い、骨折している部位を切開し、骨を正常な位置に戻した後、ワイヤーやチタンプレート、ネジなどで固定する治療です。

・骨内異物除去術とは、骨折観血的手術にて固定に用いたワイヤーやチタンプレート、ネジなどを、個人差にもよりますが術後約半年から1年後に取り除く手術です。

・人工骨頭とは股関節は骨盤側の寛骨臼(かんこつきゅう)に、球形の大腿骨頭(だいたいこっとう)がはまり込む、いわばボール・ソケットの形状をしています。 人工骨頭が、大腿骨頭に置き換えることができます。骨が大きくずれていたり骨折が複雑な大腿骨頸部骨折に人工骨頭置換術を行うことにより、早期に体重をかけて歩けるようになり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)の向上に寄与します。

外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 53 9.00 8.77 5.66% 65.51  
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 34 1.68 20.56 8.82% 74.12  
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 等 26 12.58 20.15 15.38% 75.77  
K7182 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 20 0.50 12.25 5.00% 60.30  
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 19 2.58 7.58 5.26% 70.79  

【外科】

当院外科では、主に消化器に関する外科的治療を行っています。

・胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出手術は、臍部(おへそ)の周囲から直径2~10 mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、テレビモニター上に映し出された映像を見ながら胆嚢を摘出する手術で、通常の開腹による手術よりも体の負担を軽減できるものです。現在では、標準的な手術方法となっています。

・内視鏡的胆道ステント留置術(EBS/EPS)とは、胆管・膵管の閉塞部位にステントというストロー状の短い管を入れて、胆汁や膵液の流れを良くする治療です。

・小腸結腸内視鏡的止血術 は、血便がある場合などに、消化管内視鏡検査を行い、出血源の特定・診断を行って、内視鏡下にクリップによる止血や薬剤塗布を行う止血などを行う手術です。

・その他、結腸がんに対する結腸切除術、虫垂炎に対する虫垂切除術等が上位5件の手術ですが、他にも痔核に対する手術、小腸(良性疾患)の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、胃がん切除等に幅広く対応しています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 170 2.26 5.61 48.82% 32.01
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 143 4.58 4.97 61.54% 32.97
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 26 0.04 0.38 0.00% 34.23
K8961 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(筋層に及ぶ) 15 2.80 3.00 53.33% 34.07
K907 胎児外回転術 12 0.00 1.00 0.00% 31.92

【産婦人科】

当院産婦人科では、主に出産に関する手術を施行しています。当院産婦人科は、周産期母子医療センターとして、ハイリスクなお産・妊婦への対応を行っています。

・主に緊急帝王切開が最も多く、ついで、選択帝王切開です。選択帝王切開とは、いわゆる予定手術のことを指します。

・会陰(腟壁)裂創縫合術とは、出産・分娩時に赤ちゃんの頭や体が会陰(外陰部から肛門にかけて)を通過する際に生じた裂傷に対する縫合術です。分娩時には、膣壁裂傷を伴うことが多いです。会陰裂傷は適切な治療が行われないと、肛門括約筋機能不全、便失禁のほか、将来的に子宮下垂や子宮脱の原因になり得ますので、裂傷が深い場合には必要な縫合手術となります。

・胎児外回転術とは骨盤位(逆子)を、術者(1~2人)が超音波で胎児の向きを確認し、胎児の頭部と臀部にあたる部分を経母体的(妊婦さんのお腹の外から)に把持し、児を前回り(場合により後ろ回り)になるように回転させ頭位に矯正します。骨盤位(逆子)の場合、経腟分娩よりも帝王切開術を選択することがほとんどですが、胎児外回転術により頭位矯正することで、経腟分娩も選択できるようになるなど選択の幅を広げることができます。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5551 弁置換術(1弁) 25 4.92 24.24 28.00% 75.44
K5607 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(その他)) 21 3.38 12.43 4.76% 70.67
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 19 4.58 24.05 15.79% 70.05
K5541 弁形成術(1弁) 17 4.06 19.94 17.65% 61.76
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 15 2.13 13.67 26.67% 72.07

【心臓血管外科】

主に心臓病の外科手術を施行しています。

・「弁置換術、弁形成術」は、弁膜症(心臓にある弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態です)に対する手術です。弁置換術は自己弁を切除して人工弁を埋め込む手術であり、弁形成術は自己弁を温存して弁の形を整え、機能を回復する手術です。

・「冠動脈、大動脈バイパス移植術」は、体内の別の血管を、狭くなった先の冠動脈に吻合することで迂回路(バイパス)をつくり、血流をよくする治療法です。いわゆる大手術ですが、患者さんの状態を総合的に判断し、合併症リスク等が少ない人工心肺装置をつけずにで行う手術(オフポンプ)にも対応しています。

・「大動脈瘤、腸骨動脈瘤」に対しては、開胸や開腹によって動脈瘤を切り取り、人工血管を縫いつける従来の人工血管置換術に加え、ステントという形状記憶の金属と人工血管(グラフト)を組み合わせた器具(ステントグラフト)を用いて治療する場合があります。ステントグラフトは、足のつけ根の太い血管からカテーテル操作により、動脈瘤を血管の内側から治療する手術法のことで、開胸腹することがないため体への負担を軽減できます。

新生児科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) - 0.00 27.25 37.50% 0.00  
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - 0.00 30.33 33.33% 0.00  
K606 血管露出術 - 0.00 87.00 0.00% 0.00  

【新生児科】

主に出生児に対する蘇生術を施行しています。

・新生児仮死とは、出生時の呼吸循環不全を主徴とする症候群のことを言います。

・出生直後に適切な蘇生法を行うことで、出生児の状態を安定化します。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 28 0.43%
異なる - -

上記の傷病名について、入院の契機となった傷病名と同一性の有無を区別して症例数を集計しています。発生率は、2019年度の退院患者を分母としています。

手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って施行しています。しかし、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。